ふぐちょうちん

ふぐちょうちん

ふぐちょうちん

福が来るという縁起物

妻の故郷での運命的な出会い

愛媛県南部の宇和海は、様々なふぐの一大棲息地で、町内の内泊(うちどまり)地区では60年以上も前から漁師が趣味でふぐちょうちんを作っていたと言われています。また、ふぐ(福)が来るという、縁起物としても重宝されています。

愛南町福浦に居を構える斉藤進さんは大阪出身で、以前は黒門市場の鮮魚店で板前をしていました。ところが平成17年頃に事故で大けがを負い、リハビリのために奥さんの故郷であるこの地に移り住みました。ある日、近所のカラオケパブに飾ってあった、ふぐちょうちんを見かけた斉藤さんは「私でも作れるかなぁ。」と思い、以前からふぐちょうちんを作っていた福田さんに教わります。事故の後遺症で片手が不自由なため最初は苦労をしたそうですが、足や口、全身を使い、これまでに3千個以上のふぐちょうちんを世に送り出しています。

風船でふくらんだふぐは愛きょうたっぷり

ふぐは普通の魚と違って皮と内臓が切り離せることから、上部をくり抜けば簡単に中身を取り出すことができます。下関のふぐちょうちんが皮の中に、もみがらやおがくずを入れるのに対して、斉藤さんは風船を入れてふくらませています。怒った時と同じようにふくらんだ、ふぐちょうんを約2週間程度乾燥させた後に、風船をとってスプレーニスで仕上げます。

斉藤さんのディスプレイ方法はユニークで、下に台座を付けたものや、ちょうちんの中の灯ろうが赤や紫色に輝くものもあります。また、顔の表情が一匹一匹で全く違っているところも作り手の楽しみのひとつ。もっとも斉藤さんが「作ったものを人にあげたら喜んでくれるから、それが一番の楽しみですね。」と言うように病院や老人ホームに寄贈したり、鳥のはく製や船の模型などと物々交換することもあるそうです。生まれたところを遠く離れて暮らす斉藤さんにとって、ふぐちょうちんは、人との絆を深めるためのものなのです。

お問い合わせ先

名称
斉藤 進さいとう すすむ
住所
愛媛県南宇和郡愛南町福浦1630-2
電話番号
0895-83-0680
FAX番号
0895-83-0680

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