鉄製燭台

鉄製燭台

てつせいしょくだい

蝋燭を引き立てる影の主役

他人の真似ではなくオリジナルを

内子町を代表する伝統工芸品の一つである和蝋燭(ろうそく)に欠かせないのが、趣向を凝らした手作りの鉄製燭台(しょくだい)です。

20数年前から鉄製燭台を中心にオーダー物や一品物を作り続けている自在鋼房(こうぼう)は、もともと野鍛冶(のかじ)と呼ばれる鍛冶屋で、鍬(くわ)や鎌(かま)、包丁の修理や製造をする町の便利屋でした。三代目店主の児玉政輝さんが後を継いだ22、23歳の頃は多忙でしたが、40代の頃になると鍛冶屋の需要は激減して「鉄で何かできないか。」と思いながら毎日を過ごしていました。やがて燭台に注目した児玉さんは自分で作り始めましたが、「人が作ってるのを真似するのは簡単ですが、やっぱりオリジナルを作りたかったので。」という職人としてのプライドから、最初はなかなか形にできなかったそうです。作り始めてから3、4年でようやく形になり、今は「燭台を作るのがものすごく面白い。」と嬉しそうに話されます。

その時々のひらめきを第一に

燭台の材料となる直径12ミリの鉄製丸棒は、約1000度の火床(ほど)と呼ばれる炉で柔らかくしてからハンマーで叩き伸ばすことで3倍から 4倍もの長さになります。鉄を自由自在に曲げながら形に近づけていく光景は、鉄の一筆書きとも言えます。鉄が柔らかいうちに一気に叩く技術が必要になりますが、児玉さんにはそれを野鍛冶時代から実践してきた強みがあります。

燭台を作るうえでのこだわりは、「一番は手作り品らしさ、そして、美しいもの。」です。蝋燭を立てる芯の部分を地面と垂直にする以外はデザインの自由度も高く、実用品としてはもちろんオブジェにもなります。また、その時々のひらめきを第一に「造形的に面白いもの。」という意識のもと製作活動に取り組んでいるそうです。児玉さんから生まれる鉄製燭台は、それぞれが世界に1つだけのものです。

ちなみに、内子町内のホテル『オーベルジュ内子』のレストランでは、自在鋼房の鉄製燭台と大森和蝋燭屋の和蝋燭を灯りにディナーが楽しめます。

お問い合わせ先

名称
自在鋼房じざいこうぼう
住所
愛媛県喜多郡内子町内子3572
電話番号
0893-44-3310
090-5911-4038
FAX番号
0893-44-3310
公式サイト
http://www.jizai-kobo.com/(外部サイト)

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