月窓餅

月窓の名は旧大洲藩主から

月窓餅

大洲市内に2店舗を構える村田文福老舗(むらたぶんぷくしにせ)は寛永元年(1624年)創業の、その名の通りの老舗です。旧大洲藩公の御用菓子司(ごようかしし)でもあり、創業当時から特産のわらび粉を使ったわらび餅『月窓餅(げっそうもち)』を献上していました。文武両道で知られる旧大洲藩第2代藩主加藤泰興(やすおき)の大好物であり、本人の死後、第3代藩主の泰恒(やすつね)が泰興の号『月窓』から月窓餅と名付けたと言われています。その後も殿様から庶民にまで広く愛され、現在も根強い人気があります。 現在は肱川沿いの文福如法寺店内の工場で、14代目店主の村田耕一さんと息子の真嗣さんが月窓餅を作っています。レシピは当時と変わらず、わらび粉の餅であんこを包み、最後にきな粉をまぶすことで香ばしさが増しています。

月窓餅は馬の鼻と同じ柔らかさ

月窓餅

東京の菓子専門学校卒業後に家業を継いだ村田さんは、餅であんこを包むまでに10年を費やし、材料を見極めるまでにはさらに5年を費やしました。伝統を受け継ぐことは「大変とは思わないです。」また、月窓餅を作る上で心がけていることも「毎日作っているので特にないです。」と特別な気負いはないようです。村田さんにとって月窓餅を作ることはもはや生活の一部であり「餅を丸めることをしない日が2日も続いたら身体がおかしいんですよ。」と言います。 月窓餅の魅力について村田さんが「噛んだときの柔らかさでしょうね。」と言うように、包丁で切ろうとすると形が崩れるほどの柔らかさです。先代から伝え聞くところによると、お殿様が月窓餅を握った時に馬の鼻と同じ柔らかさだと言っていたそうです。なお、賞味期限が10日間程度なので販売は大洲市内に限られていますが、県外からの取り寄せも可能です。

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