宇多喜代子うだ きよこ
前現代俳句協会会長 「草樹」代表

愛媛への往復にかならず用いるのが空港。帰路の時間をやや早めに見積もって、松山市内から空港までの間にスケッチした言葉をメモ紙に書く。のちに、空港ロビーのゆったり椅子で嘱目を楽しむ。奥方らしきに大声で叱られ続けているのにそよ風顔のおじさん。着膨れたばあちゃん、土産マニアとわかるおばさん。これらの面々をみなわが句帳に封じておく。交通機関は人間の振舞い、仕種などの見本市だと思う。
宇多喜代子うだ きよこ
前現代俳句協会会長 「草樹」代表
愛媛への往復にかならず用いるのが空港。帰路の時間をやや早めに見積もって、松山市内から空港までの間にスケッチした言葉をメモ紙に書く。のちに、空港ロビーのゆったり椅子で嘱目を楽しむ。奥方らしきに大声で叱られ続けているのにそよ風顔のおじさん。着膨れたばあちゃん、土産マニアとわかるおばさん。これらの面々をみなわが句帳に封じておく。交通機関は人間の振舞い、仕種などの見本市だと思う。