愛媛の句碑めぐり575

伊予郡松前町

貝寄風に乘りて帰郷の船迅しかいよせにのりてききょうのふねはやし

中村草田男ナカムラクサタオ

停泊する漁船の白い一群が青空に映え、かもめがゆるやかに飛び交う静かな内港である。駐車場の一角に「中村草田男寓居跡」と書かれた石標があり、この句が刻まれている。亡父の墓を整えるための帰郷だったらしい。「船迅し」は帰郷する安堵の心の現れだろうか。句集『長子』所収。貝寄風は3月下旬頃に吹く西風。難波の岸に打ち寄せられた貝殻で造花を作り、大阪四天王寺の聖霊会に献じたことからこの季語が生まれた。

句碑データ

住所
松前町浜 漁業組合横の駐車場角
建立年
昭和58年8月
建立者
松前町・愛媛萬綠会

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