愛媛の句碑めぐり575

東温市

山屏風春能火燵耳こも流可南やまびょうぶはるのこたつにこもるかな

松根東洋城マツネトウヨウジョウ

鳥居をくぐって右側に句碑がある。惣河内神社は弟子の佐伯巨星塔が宮司を務めた東洋城ゆかりの地。愛媛県指定の天然記念物であるウラジロガシの古木がある。小高い神社から見渡す山々は、この句の通り、屏風のように遠く近く重なりあっている。季語「春炬燵」は、春になってもまだ片付けていない炬燵のこと。春とはいえ、朝晩の冷え込みの厳しい山深い地ではまだ出番も多い。春の炬燵には独特の趣がある。

句碑データ

住所
河之内4876 惣河内神社
建立年
昭和31年12月
建立者
不明

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