愛媛の句碑めぐり575

喜多郡内子町

雨晴れて一本榎凧高しあめはれてひともとえのきたこたかし

正岡子規マサオカシキ

五十崎町を流れる小田川は人々の暮らしの中にあり、豊かな自然を育んでいる。小田川沿いの豊秋河原(とよあきがわら)に立つとひときわ大きな榎の木が目に飛び込んでくる。広がる山並みと大空がそこにはある。雨上がりの晴れた空に舞う凧は伸びやかに高く高く上がっていく。初夏の到来を感じさせるすがすがしい句。豊秋河原は、第5回国民文化祭世界凧合戦場となった。明治27年作。同句の句碑が豊秋橋東詰の常夜燈籠脚にある。

句碑データ

住所
平岡 豊秋河原の榎の木の下
建立年
不明
建立者
五十崎町

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