愛媛の句碑めぐり575

北宇和郡松野町

寒鴉己が影の上二おりたちぬかんがらすしがかげのえにおりたちぬ

芝不器男シバフキオ

広見川(ひろみがわ)にかかる大門橋とJR線路の間に句碑がある。冬の間に食べ物が乏しくなると、鴉(からす)は人家の近くによく現れるようになる。冬の荒涼とした景色の中で、鴉が己(おのれ)の影の上におりたった一瞬を切り取っている。昭和2年作。不器男は、東北帝国大学に在学していたが、前年の冬休みに松野に帰省したまま仙台へ帰ることはなかった。

句碑データ

住所
大字松丸 大門橋元
建立年
昭和63年3月
建立者
松野町

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