愛媛の句碑めぐり575

松山市

瀬戸に咲く桃の明方の明日の船待つせとにさくもものあけがたのあすのふねまつ

河東碧梧桐カワヒガシヘキゴトウ

おだやかな瀬戸内海をバックに今を盛りに桃の花が咲いている。 「桃の花」の措辞から鄙(ひな)びた小さな港であることが想像できる。海の青、桃の花のピンクのコントラストが美しい。明け方の「あ」、明日の「あ」と「あ」音を重ねたことで船を待つ期待感と開放感が表現されている。平成21年、碧梧桐が興居島(ごごしま)に残した俳句を元に3基の句碑が建てられ、碧梧桐の道が作られた。この句碑もその一つ。

句碑データ

住所
泊町 御手洗碧梧桐の道
建立年
平成21年10月
建立者
ごご島里山作りグループ

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