愛媛の句碑めぐり575

松山市

月朧よき門探り當留楚つきおぼろよきかどさぐりあてたるぞ

小林一茶コバヤシイッサ

『寛政七年紀行』で、「朧々ふめば水なりまよひ道」に続く句。その日一茶は、師である二六庵竹阿(にろくあんちくあ)の友人・茶来(さらい)が住職をしていた最明寺(さいみょうじ)に泊めてもらうつもりだった。しかし、茶来は既に亡くなっており、次の住職に宿泊を断られてしまった。途方に暮れ、さまよい歩く一茶は、やがて上難波野の庄屋・高橋五井(ごせい)宅にたどり着く。俳句や茶道を嗜み、温情豊かな人物だったことから、村人が紹介したのだろう。句は、その時の心情を詠んだもの。一茶来遊170周年を記念して建立された。

句碑データ

住所
上難波783 高橋邸(現在無人)
建立年
昭和38年12月
建立者
有志一門

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