愛媛の句碑めぐり575

松山市

きりぎしにすがれる萩の命はもきりぎしにすがれるはぎのいのちはも

富安風生トミヤスフウセイ

切り立つような険しい崖で咲いていた萩が、冬の訪れと共に枯れ始めた。短い命を終える萩に哀愁が漂う。昭和44年9月、松山市で行われた第15回全国若葉鍛錬会を終えた風生が、鹿島に遊んだ時の作。鹿島は、松山市北条の西方にある、周囲1.5km、標高113.8mの小島である。また、柳原極堂や村上壺天子をはじめ、多くの句碑が点在する。碑は、森薫花壇らによって、「若葉」5万号記念として建立された。薫花壇は、昭和7年、富安風生を選者に迎えて「糸瓜」を創刊している。

句碑データ

住所
北条辻1596付近 鹿島神社付近
建立年
昭和46年9月
建立者
富安風生句碑建設会

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