愛媛の句碑めぐり575

松山市

おもしろや紙衣毛著ずに済む世なりおもしろやかみこもきずにすむよなり

正岡子規マサオカシキ

松山市

寒椿つひに一日のふところ手かんつばきついにひとひのふところで

石田波郷イシダハキョウ

松山市

初暦好日三百六十五はつごよみこうじつさんびゃくろくじゅうご

村上霽月ムラカミセイゲツ

3句1基の碑。子規の句は明治29年冬の句。今出(いまず)(現在の松山市西垣生町)の伊予絣創始者、鍵谷カナの功績をたたえたいとして伊予郡(現在の砥部町・松前町)の人より句を頼まれて作ったと言われている。波郷の句は、懐手をして何かを思案しているのだろうか。凛と咲く寒椿が思索の厳しさを物語る。霽月(せいげつ)の句「初暦」は、名詞だけを使った歯切れの良いもので、新年を詠んでいる。

句碑データ

住所
西垣生町1250 長楽寺付大日堂
建立年
不明
建立者
高須賀石材

関連する句碑

  • 伊予市

    石手寺へまはれば春の日暮れたり

    正岡子規

  • 伊予市

    夏の月提灯多きちまた哉

    正岡子規

  • 伊予市

    木枯らしや冠者の墓撲つ松落葉

    夏目漱石

  • 伊予市

    夏川を二つ渡りて田神山

    正岡子規

  • 伊予市

    介ふ者かりひともとし与礼者つ志く連

    松尾芭蕉

  • 前から
  • 遠くから
  • 後ろから
大きな地図をみる

▲ このページの先頭へ戻る