愛媛の句碑めぐり575

松山市

寒椿つひに一日のふところ手かんつばきついにひとひのふところで

石田波郷イシダハキョウ

松山市

寝待月灯の色に似て出でにけりねまちづきひのいろににていでにけり

五十崎古郷イガザキコキョウ

波郷と古郷の2句1基の句碑。「寒椿」と「懐手」はいずれも冬の季語だが、ここでは「寒椿」を主におくべきだろう。懐手をして何かを思案しているのだろうか。凛と咲く寒椿が思索の厳しさを物語る。古郷の句。寝待月(ねまちづき)は陰暦8月19日の夜の月。家々は明かりを灯し、その明かりと月がにじんで溶けるような光景。古郷(明治29年〜昭和10年)は、伊予郡余土村(現・松山市余戸中)生まれ。「馬酔木」同人。波郷の松山時代の俳句の師である。

句碑データ

住所
余戸中2丁目7-26 五十崎邸
建立年
昭和44年
建立者
不明

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