愛媛の句碑めぐり575

松山市

濁れる水のなかれつゝ澄むにごれるみずのながれつつすむ

種田山頭火タネダサントウカ

種田山頭火の終焉の地である「一草庵」の、前を流れる樋又川を最晩年に詠んだもの。全てを捨てて死に場所を探してさまよっていた山頭火が身一つでたどり着き、周囲のあふれる温情によって人間らしい生活を手に入れた。自分の人生を水の流れに重ね、求め続けていた透明で平穏な心境を詠んだものだろうか。

句碑データ

住所
御幸1-455 一草庵
建立年
平成2年10月
建立者
鉢の子会

関連する句碑

  • 伊予市

    石手寺へまはれば春の日暮れたり

    正岡子規

  • 伊予市

    夏の月提灯多きちまた哉

    正岡子規

  • 伊予市

    神鳴の図に乗り過ぎて落ちにけり

    夏目漱石

  • 東温市

    亡き母の小さき座布団伊豫絣

    森白象

  • 東温市

    まつらるゝ推古三面鵯の宮

    酒井黙禅

  • 前から
  • 遠くから
  • 後ろから
大きな地図をみる

▲ このページの先頭へ戻る