愛媛の句碑めぐり575

西条市

惟る御生涯や萩の露おもんみるおんしょうがいやはぎのつゆ

高浜虚子タカハマキョシ

この寺に外祖父母の墓があることを知った虚子は、昭和13年3月10日に門人や家族を伴って寺を訪れ、墓に詣でた。昭和28年2月、同市の俳人・山岡酔花(やまおかすいか)の切望に応えて、この句を作って贈っている。句碑建設の途中、酔花が病に倒れたため、同地方の人々の協力で昭和29年9月に完成した。昭和30年4月10日、虚子の息子・年尾らを迎え、除幕式を行った。この寺は、小松藩主の一柳直郷公より「秋都庵(しゅうとあん)」の額字を賜って以降、そう呼ばれるようになった。付近は、昔から紅葉や萩が美しいことで有名であったことが、句に詠まれたゆえんであろう。

句碑データ

住所
飯岡482 室山義通寺/秋都庵
建立年
昭和29年9月
建立者
桐野 花戎

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