愛媛の句碑めぐり575

松山市

葉桜の中の無数の空さわぐはざくらのなかのむすうのそらさわぐ

篠原梵シノハラボン

昭和12年の作。句集『皿』に所収。斬新なデフォルメとリズムを編み出し、「石楠(しゃくなげ)」全盛期の一翼を担った、篠原梵の代表作。風にそよぐ葉桜と葉桜のすき間からたくさんの5月の空がのぞく。鮮烈な印象を与える句。梵は中学時代から皿ヶ嶺(さらがみね)や石鎚山などにさかんに登り、第一句集のタイトル『皿』は皿ヶ嶺からつけられた。

句碑データ

住所
石手2丁目9-1 石手寺境内西
建立年
昭和51年10月
建立者
光宗篁等虎杖会員を中心とした有志一同

関連する句碑

  • 伊予市

    石手寺へまはれば春の日暮れたり

    正岡子規

  • 伊予市

    夏の月提灯多きちまた哉

    正岡子規

  • 東温市

    春秋冬冬を百日桜かな

    松根東洋城

  • 東温市

    正直や一つ咲いたる山椿

    篠崎圭介

  • 東温市

    亡き母の小さき座布団伊豫絣

    森白象

  • 前から
  • 遠くから
  • 後ろから
大きな地図をみる

▲ このページの先頭へ戻る