愛媛の句碑めぐり575

松山市

稲光一遍上人徒跣いなびかりいっぺんしょうにんかちはだし

黒田杏子クロダモモコ

宝厳寺(ほうごんじ)は、「時宗」を開いた僧侶、一遍上人(いっぺんしょうにん)の生誕の地。寺には、国の重要文化財「一遍上人立像」がある。句碑は、山門を入って左手にある。境内には樹齢200年を越える大きなイチョウの木があり四季折々の変化を楽しむことができる。明治28年10月6日、子規と漱石が連れ立ってこの寺を訪れた。その時に詠まれた子規の句、「色里や十歩はなれて秋の風」の句碑がある。また斎藤茂吉の「あかあかと一本の道通りたり霊剋る(たまきわる)わが命なりけり」の歌碑もある。黒田杏子は、昭和13年、東京生まれ。山口青邨に師事した。「藍生(あおい)」創刊・主宰。

句碑データ

住所
道後湯月町5-4 宝厳寺
建立年
平成22年9月
建立者
発起人金子兜太 瀬戸内寂聴 藤平寂信 相原左義長 竹田美喜 当山五十三 世隆祥代

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