愛媛の句碑めぐり575

松山市

色里や十歩はなれて秋の風いろざとやじゅっぽはなれてあきのかぜ

正岡子規マサオカシキ

色里とは門前にあった遊郭、旧松枝ヶ町(まつがえちょう)の遊郭のこと。明治28年10月6日漱石と道後へ吟行した時の句。遊郭の並ぶ松ヶ枝町を通り、宝厳寺(ほうごんじ)の山門で詠んだ。色町と一遍上人ゆかりの地が隣あわせになる妙。夏目漱石が小説『坊っちゃん』で「山門のなかに遊廓があるなんて、前代未聞の現象だ。」と描写している。句が詠まれた日にちなんで10月6日に建立された。

句碑データ

住所
道後湯月町5-4 宝厳寺
建立年
昭和49年10月
建立者
株式会社一遍堂主人 新田兼市

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