愛媛の句碑めぐり575

西条市

先堂のむ椎の木も阿り夏木立まずたのむしいのきもありなつこだち

松尾芭蕉マツオバショウ

周りは夏木立に包まれ、一際高い椎の木がどっしりと軒近くに茂っていて、夏の暑い日ざしも防いでくれることだろう。とにかく、この椎の木を頼りにしてここで暮らせるのはうれしいことだ。芭蕉が近江の幻住庵(げんじゅうあん)に越した際の句で、いかにも自分に良く合っていると思われるここでのこれからの暮らしを想像して詠んだもの。建立者の萩野金七(梅光)は、蕉門の流れを汲む島井墨淵の弟子で、東予市(現:西条市)出身の俳句宗匠。東京へ移転するにあたり、右に芭蕉の句と左に自分の句を並べた碑を建立した。

句碑データ

住所
壬生川60 覚法寺
建立年
大正4年9月
建立者
萩野金七

関連する句碑

  • 西条市

    御百度や花より出て花尓入

    小林一茶

  • 西条市

    花咲貴轉七日鶴見る麓哉

    松尾芭蕉

  • 西条市

    ふら須とも竹うゑる日八簑と笠

    松尾芭蕉

  • 西条市

    婦留池や蛙飛びこむ水能音

    松尾芭蕉

  • 西条市

    遠山と見しハ是也花一本

    小林一茶

  • 前から
  • 遠くから
  • 後ろから
大きな地図をみる

▲ このページの先頭へ戻る