愛媛の句碑めぐり575

松山市

夕櫻城の石崖裾濃奈るゆうざくらしろのいしがけすそごなる

中村草田男ナカムラクサタオ

草田男の第1句集『長子』の集中、「帰郷二十八句」の中にある。昭和9年の帰郷時に詠まれた。「貝寄風(かいよせ)に乗りて帰郷の船迅し」「そら豆の花の黒き目数知れず」などの句も見られる。「裾濃」とは、衣服や鎧の縅(おどし)の色合いで、上が淡く、下にいくほど濃いもののこと。松山城の石垣にさす夕日が陰影をなし、やがて満開の桜の明るさにも及んでいく。草田男の繊細な目が働いている句である。草田男は、加藤楸邨、石田波郷らとならんで人間探求派の俳人。

句碑データ

住所
東雲町7 東雲公園
建立年
昭和58年8月
建立者
萬緑会

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