愛媛の句碑めぐり575

西条市

南無観世音おん手したたる水の一すぢなむかんぜおんおんてしたたるみずのひとすじ

種田山頭火タネダサントウカ

山頭火が四国八十八カ所巡礼で香園寺(こうおんじ)を訪れた際に詠んだ句の中から2句を選び、建立した。この句は、当寺の水汲み場の様子を詠んだもの。以前の水汲み場は、現在のものよりも背が高く、句の通り観世音の手から水が滴(したた)っていた。香園寺は四国霊場第61番札所で、聖徳太子の開基という霊場屈指の古刹である。境内には本堂と大師堂を兼ねた近代的な大聖堂を構えている。碑は本堂へ向かう道の右手にある。隣には、「秋の夜の護摩のほのほの燃えさかるなり」の碑も建っている。

句碑データ

住所
小松町南川甲19 香園寺
建立年
平成7年3月
建立者
檀家一同

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