愛媛の句碑めぐり575

今治市

海に沈んだ春の古代の灯を掬ふうみにしずんだはるのこだいのひをすくう

富澤赤黄男トミザワカキオ

春の海のキラキラと輝く海面は、太陽の光を反射しているというよりも、海底に沈んだ古代文明の灯が海面に届いているように思われる。私はその灯をそっと手に掬ってみるのだ。作者の赤黄男は、西宇和郡(現:八幡浜市)保内町生まれ。大正12年、早稲田大学在学中に松根東洋城と出会い、「渋柿」への投句を始めた。句は昭和28年の作で、昭和36年に発刊された『黙示』所収。

句碑データ

住所
古谷甲1249 竹林寺
建立年
不明
建立者
長井義隆

関連する句碑

  • 西条市

    遠山と見しハ是也花一本

    小林一茶

  • 西条市

    聖主峰縹渺と雪新たにす

    阪本謙二

  • 今治市

    むさんやな兜の下のきりき里寸

    松尾芭蕉

  • 今治市

    野牡丹散華無常とはかく美しき

    富安風生

  • 今治市

    いく度もしくれし月の庭に立つ

    森白象

  • 前から
  • 遠くから
大きな地図をみる

▲ このページの先頭へ戻る