愛媛の句碑めぐり575

今治市

さしくれし春雨傘を受取りしさしくれしはるさめがさをうけとりし

高浜虚子タカハマキョシ

自選句集『五百句』所収。大正13年5月13日の発行所例会での句である。同句集は「ホトトギス」500号の記念に出版された。建立者の阿部里雪は、明治26年、越智郡東伯方村(現:今治市伯方町)生まれ。大正3年20歳の時、柳原極堂が社長を務める「伊予日々新聞」の記者となった。俳句大会を催すなど、松山の俳句振興に尽くした。虚子や碧悟桐が帰松するたび、記者として最初に訪問するのは里雪だったという。俳句においては、五百木瓢平や柳原極堂に師事した。碑は阿部氏の家の庭に建っている。

句碑データ

住所
伯方町木浦1138 阿部里雪邸
建立年
昭和36年10月
建立者
阿部 里雪

関連する句碑

  • 今治市

    せゝらぎや山吹もある道すがら

    五百木飄亭

  • 今治市

    足袋すゝげば干すほどの日ざし来ぬ

    野村朱燐洞

  • 今治市

    秋日和客あるべしと待ちにけり

    柳原極堂

  • 上島町

    春もややけしきととのふ月と梅

    松尾芭蕉

  • 前から
  • 遠くから
  • 後ろから
大きな地図をみる

▲ このページの先頭へ戻る