愛媛の句碑めぐり575

今治市

足袋すゝげば干すほどの日ざし来ぬたびすすげばほすほどのひざしきぬ

野村朱燐洞ノムラシュリンドウ

碑の裏には、「私の人生を最初に左右したのは此の野村朱燐洞であった」とある。建立者の里雪は明治26年、越智郡東伯方村(今治市伯方町)生まれ。「伊予日々新聞」の記者。俳句大会を催すと共に、多くの俳人と面談した。自身も多くの句を残している。朱燐洞は、明治26年松山生まれの俳人。少年時代から俳句を始め、明治44年、俳句結社「十六夜吟社」を主宰している。しかし、その生涯は短く、大正7年流感がもとで26歳の若さでこの世を去った。20代の作家とはいえ、その詩情はすでに「朱燐洞俳句」を形成していた。碑は阿部氏の家の庭に建っている。

句碑データ

住所
伯方町木浦1138 阿部里雪邸
建立年
昭和36年10月
建立者
阿部 里雪

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