愛媛の句碑めぐり575

今治市

音はしぐれかおとはしぐれか

種田山頭火タネダサントウカ

昭和7年の作。あるがままに生きてゆこうとする悟りにも似た心の嘆きを感じる句である。山頭火の終生の友人であった大山澄太(おおやますみた)は宝珠寺を訪れた際、裏庭の枯山水の世界の中にこの句の境地に通じるものを感じた。碑は、その際に大きな庭石に黒墨で書いたものを彫ったものである。境内には、「風の中聲はりあげて南無観世音菩薩」の句碑もある。

句碑データ

住所
上浦町井口3013 宝珠寺
建立年
昭和56年5月
建立者
先住職

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