伊予灘ものがたりについてご紹介

魅力たっぷりの観光列車を満喫

キャラクターが描かれた列車、0系新幹線をイメージした列車など、愛媛には個性豊かな観光列車がいくつも運行しています。なかでも「伊予灘ものがたり」は、全国的にも評価が高い観光列車のひとつとして有名で、車窓からの美しい景色はもちろん、車内で味わう愛媛の味覚、心温まるおもてなし、沿線を彩る美しい季節の花々に多くのファンがいます。松山駅→伊予大洲駅の「大洲編」、伊予大洲駅→松山駅の「双海編」、松山駅→八幡浜駅の「八幡浜編」、八幡浜駅→松山駅の「道後編」の1日4便が、土・日曜、祝日を中心に運行しています。
旅のハイライトは下灘駅の景観
最大の魅力は、時間帯によって表情を変える伊予灘の景観。「大洲編」は爽やかな朝景色を、「双海編」「八幡浜編」はキラキラと輝く昼の伊予灘を、「道後編」は季節によって茜色に染まる夕暮れをと、その時々の景色が旅情をかきたてます。旅のハイライトは、「青春18きっぷ」のポスターやドラマのロケ地としても登場した下灘駅の景観。ホームの目の前に伊予灘が広がる無人駅は、かつては「日本一、海に近い駅」として知られ、今も多くの観光客が訪れる絶景スポットです。「伊予灘ものがたり」では、約10分間停車し、その景色をゆっくりと眺めることができます。
個性豊かな車内
伊予灘ものがたりは、レトロモダンな2両編成の観光列車。伊予灘に沈む夕日を連想させる茜色の1号車は座椅子の畳席も用意された和テイスト、愛媛の柑橘を思わせる黄金色の2号車はレトロな洋風テイストと、車両ごとに趣が異なります。海を望む展望シート、グループで楽しめるボックスシートなど個性豊かなシートもご用意。床や座席の高さが工夫されているため、どの席からも車窓の景色を楽しむことができます。
料理にも魅力がつまっています
車内で味わう愛媛づくしの料理も、この列車の醍醐味のひとつ。1日4便の運行に合わせ、4種類の料理を提供しています。「大洲編」では砥部焼の器に盛られたモーニング、「双海編」では内小杉で造られたお重のランチ、「八幡浜編」ではフレンチシェフによる松花堂弁当、「道後編」では20食限定のアフタヌーンティーが楽しめます。いずれも愛媛の人気店のシェフやパティシエが手掛けた本格的な味わいが楽しめます。食事代は乗車料に別途必要、予約制です。
レトロモダンな車内で過ごす粋なひととき
車内にはバーカウンターがあり、飲み物や軽食が楽しめます。またオリジナル地ビールや地酒の飲みくらべなどもあり、粋なひとときを過ごすことも。洗面鉢には愛媛の伝統工芸品の砥部焼を使ったり、俳句の町・松山ならではの俳句ポストを設置したりと、車内随所に愛媛らしさがあふれています。オリジナルグッズも販売しているのでお土産におすすめ!
やさしさに包まれる観光列車
メディアにも取りあげられ有名になった五郎駅では、「たぬき駅長」がお出迎えしてくれます。その他にも、伊予大洲駅では甲冑を着た大洲城の支配人が出迎えてくれたり、伊予上灘駅では犬の「リセ駅長」と猫の「トラ副駅長」が見送ってくれたり、「伊予灘ものがたり」が通ると地元の人たちのもてなしに心が温まります。また車内にはアテンダントが乗車し、快適な列車の旅をサポートしてくれます。