四国最大級のとべもりジップラインで大迫力&爽快な空中散歩!

ワイヤーロープにぶら下がって空中を滑空する「ジップライン」
アメリカやカナダを中心に、世界的に人気が高まっているジップラインは、木と木の間など、高低差のあるポイント間に張られたワイヤーロープを滑空するアウトドアアクティビティ。

専用のハーネスを装着して滑車にぶら下がり、カラダひとつでワイヤーロープを滑り降りていくのは、まるでターザン、もしくは鳥のような気分になります。
高所からの絶景と同時に、爽快なスピード&スリルを味わえるという今までにない感動にハマる人が続出中です。
日本でもジップラインの人気は急上昇していて、森の中や見晴らしのいい場所、湖の上など、いろいろなシチュエーションでジップラインを楽しめる施設が全国各地に増えてきています。

自然の中で遊ぶのが好き、絶叫系の乗り物が好き、高いところが好き、という人にはぴったり。
運動が苦手な人も初心者の人も、年齢性別問わず、楽しむことのできるアクティビティです。
スリルを伴うアクティビティだからこそ、その安全性には厳格な配慮がなされています。
しかし、ハーネスやヘルメットなどを正しく装着していなかったり、身長・体重制限や施設のルールを守らなかったりすると重大な事故に繋がります。
改めて言うまでもなく係員やガイドの指示は厳守です。

服装は動きやすい普段着で、靴はサンダルなどの脱げやすいものは避けて。
女性はスカートやワンピース、ハイヒールはNGです。
滑空時はスピードが出るので、ウインドブレーカーなどの防寒着を用意しておくことをお勧めします。

ジップラインのスタート地点は森の中にあることも多く、虫に刺されたり、枝や葉で肌を傷つけたりする可能性もあるため長ズボンと長袖だとなお安心です。
滑空中に落下してしまう可能性のある手荷物やポケットの中身、外れやすい装身具は全てリュック等に入れるかロッカーに預けましょう。
写真やビデオ撮影も原則禁止としているところが多いですが、専用ケースでスマホ撮影できる設備もありますのでホームページは要チェックです。
ジップラインが盛り上がりを見せている中、2021年3月13日にえひめこどもの城ととべ動物園を結ぶ四国最大級の「とべもりジップライン」が誕生し、注目が集まっています。
えひめこどもの城とは、その名の通り子どもが楽しく遊べる施設で、迷路などの遊具がある児童館が中心となった「こどものまち」、スワンボートで遊べる池のある「イベント広場」、陶芸や木工体験ができる「創造の丘」、ボブスレーとてんとう虫のモノレールがある「冒険の丘」、野鳥や昆虫の観察ができる「ふれあいの森」という五つのゾーンがあります。
広い敷地は自然豊かで森林浴も楽しめるし、水辺の景色に癒されたりと、子どもが一緒でなくても、大人だけで丸一日楽しめると人気の施設です。
そして西日本屈指の規模を誇るとべ動物園は、自然の地形を利用して柵や檻をできるだけ使わないパノラマ展示が特徴で、動物たちがのびのびと自然に近い姿で過ごしている様子に癒されます。
園内にはたくさんの木々が植えられていて、春夏秋冬に違う景色を見せてくれるのもうれしいところ。
えひめこどもの城と同じく、大人だけでも楽しめる動物園なのです。
その魅力的な2つの施設を結ぶとべもりジップラインは、えひめこどもの城からとべ動物園へ向かう410m(高低差35m)のコースと、とべ動物園からえひめこどもの城へ向かう320m(高低差22m)のコースがあります。
えひめこどもの城ととべ動物園のどちらをスタート地点に選んでもよく、行きと帰りでは違うコースが楽しめ、両施設を往復する仕組みになっています。
往路と復路の間の時間をたっぷりとって予約をすれば、どちらの施設も存分に楽しむことができます。
今回はえひめこどもの城からスタートするコースに挑戦してみます。
こどもの城のスタート地点は、道後平野や愛媛県総合運動公園のスタジアムを一望できる「てっぺんとりで」。
事前にWeb予約しておいた時間の1時間前には受付を済ませて、ハーネスを装着します。15分前までに「てっぺんとりで」のハーネス装着場に集合します。
そして自分の番が来たらハーネスとつないだ滑車をワイヤーロープにかけて、いよいよ滑空開始!
「スリー、ツー、ワン、GO!」の掛け声と同時に飛び出したら、後はもう“すごく高い!すごく速い!すごくキレイ!すごく気持ちいい!”の連続。
スワンボートが浮かぶ通谷池の上を通過しながら、鳥の目線ってこういうことだ!と納得してみたり、とてつもない優越感を感じたりします。
この迫力と楽しさは病みつきになりそうです!
ジップライン専用のスマホホルダーをレンタルすれば、写真や動画を撮影することもできます。

体重80kgの人で時速約40〜50km出るというジップラインですが、体がむき出しの状態で、しかもこの高度で、これだけのスピードが出るとかなりスリル満点。
でも、バンジージャンプのように飛び出した瞬間に体が落ちるような衝撃もありません。

体重が軽い人や向かい風が強いときには、足の角度を変えてスピードを調整するのがコツ。 力を抜いて足を下ろすと空気抵抗が増してスピードが落ちてしまいますが、長座をするように足をあげればスピードが上がります。
長いようであっという間の約40秒でとべ動物園のトラ舎前ジップハウスに到着。
帰りの滑空は1時間以上空けてからになるので、とべ動物園をしっかり楽しんでから帰ることにしました。

とべもりジップラインを利用できるのは、小学4年生以上で体重25kg以上、総重量110kg未満。 ハーネスがフィットする身長の目安は120cm以上です。
小学生は保護者が「えひめこどもの城」「とべ動物園」「愛媛県総合運動公園」内のいずれかに滞在していることが条件で、高校生以下は保護者の同意が必要です。
天候や風量により運行を中止する場合があるので、ホームページや園内のサイネージで運行状況を確認しましょう。

ワイヤーロープと滑車に身を任せるだけで大冒険ができるジップライン。
ぜひ一度挑戦してみたいアクティビティです!