緑の絨毯が広がる:西予市「こけむしろ」で感じる癒しと美しさ


2023.12.22

はじめに

愛媛県西予市宇和町に「静寂」で「閑雅」な世界が愉しめる場所があります。「こけむしろ」です。
木漏れ日に投影された「苔庭」は、まるで緑のふわふわ絨毯が敷き詰められているように見えます。
オーナーの村上さんは2000年に実家の水車小屋を改装して料理店を始めることにしました。知り合いから店の屋号に「苔筵」にしてはと奨められ決めたそうです。
料理店の経営の傍ら、屋号に恥じないようにと5年以上をかけて棚田の草刈り・落ち葉拾い・苔を敷き詰めていきました。
2007年には「ギャラリー喫茶こけむしろ」をオープンすることができ2011年には料理店を閉店して喫茶店をやりながら苔の手入れに日々励まれました。
その甲斐があって「こけむしろ」は、四国八十八景(思わず息をのむ絶景やうっとりする街並みなど四国らしい八十八の風景)の第四十八景「静寂に包まれた美しい苔庭」として選定されました。

アクセス

大洲南IC:約15分
西予宇和IC:約20分

駐車場

隣接駐車場:4台
「こけむしろ」手前100m:10~15台

入口

左側に「こけむしろ」の看板。右側には「四国八十八景」ののぼり旗
そして「おねがい」が、
「苔庭の維持管理のため入庭料100円のご協力をお願いいたします」
お忘れのないように。

散策

正面に見えるのが「ギャラリー喫茶こけむしろ」
建物に何か書かれた看板がみえます。近寄ると「新鮮なおいしい空気ひと呼吸一円いただきます。但し本日のお客様に限り無料とします」
思わず微笑んでしまいました。ユーモアたっぷり!
 
テラス席横を通って苔庭へ
「苔庭」の散策コースには足の踏み場に石が敷いてあります。苔を踏まないように気を付けて散策します。
まず目に付いたのが「水車」古くからあるようで支柱には苔がビッシリ張り付いています。時を刻むかのようにぐるぐる回っていました。
7月~8月に咲く「キレンゲショウマ」の花がまだ咲いていました。この花を見るとどうしても宮尾登美子著の小説「天涯の花」を思い浮かべてしまいます。徳島の剣山を舞台にしたお話ですが「キレンゲショウマ」は四国に縁のあるお花です。
ゴツゴツとした岩がむき出しのポイントに差しかかりました。苔が生えた平らな地面が多い中、結構印象的です。
苔庭のあちこちで茶目っ気いっぱいのオブジェを見つけることができます。これも「こけむしろ」散策の楽しみの一つです。
苔庭の散策を堪能したら、やはり「ギャラリー喫茶こけむしろ」で一息つきたいものです。

ギャラリー喫茶こけむしろ

入口正面には「苔庭」や近くの「関地池」を撮った素晴らしい写真やお土産が目に飛び込んできます。
入口を入って右手が客席になっています。(土足厳禁)
座敷席・テーブル席があります。着席してふと前を見ると広めの窓から苔庭を見ることができます。まるで額に入った「山水画」をみているようで感動しきりです。正に「ギャラリー」にいるようです。

テラス席

テーブル席があります。席の横では床から出てきた大きな幹に驚かされることでしょう。
 

コーヒータイム

苔庭の散策だけでなく「ギャラリー喫茶こけむしろ」・「テラス席」・「苔庭のテーブル席(セルフ)」で美味しいスイーツやドリンクをいただくことができます。「テラス席」にしました。
 
【秋限定の米粉入りシフォンケーキ】
いちじくジャムとホイップクリーム添え
【ホットコーヒー】
テラス席は木陰で少し冷えるので温かいコーヒーが飲みたくなります。ドリンクに使われるお水は地下50mから汲み上げた地下水で格別の味。
 
「苔庭」を眺めながらの最高のコーヒータイム。
これこそが「至福のひととき」ではないでしょうか。
 
 
名前:苔筵(こけむしろ)
住所:愛媛県西予市宇和町信里2099
営業時間:10:00~17:00
TEL:080-3928-9276
注:冬季は「ギャラリー喫茶こけむしろ」がお休みしますのでTELにて最新情報の確認をしてください。
定休日:月曜日(祝日の月曜日は営業)


 
 
自己紹介

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愛媛県をこよなく愛する「いよ&みCAN」です。
食べて、聞いて、見て、そして歩いて見つけた情報をブログやインスタで発信して、愛媛県が少しでも盛り上がればと頑張っています。
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