愛媛県の穴場|「四国カルスト大野ヶ原」で満喫する絶景スポット4選+高原の癒しカフェ3店


2025.08.22

はじめに

愛媛県を旅するなら、ぜひ海・川・山とそれぞれの魅力をたっぷり味わってみてください。

今回はその中でも「山」に注目し、四国の天空の楽園と呼ばれる「四国カルスト」をご紹介します。

「石鎚山」と並ぶ愛媛屈指の絶景スポットで、標高1,000メートルを超える高原に白い石灰岩が点在し、雄大な自然と人の営みが美しく調和しています。
四国カルストには「天狗高原」「五段高原」「姫鶴平」「大野ヶ原」といった景勝地があります。今回はその中から「大野ヶ原」で、ぜひ立ち寄りたい絶景スポット4選と、高原の空気を味わいながら過ごせる高原の癒しカフェ3店をご紹介します。

「四国カルスト大野ヶ原」を初めて訪れる方に役立つ情報を詰め込みました。旅の計画にぜひ役立ててください。

四国カルストとは

四国カルストは、山口県の秋吉台、福岡県の平尾台と並んで「日本三大カルスト」の一つに数えられる、国内屈指のカルスト地形です。

愛媛県と高知県の県境にまたがり、東西約25キロメートルにわたって標高1,000~1,500メートルの高原が連なります。草原の中に白い石灰岩が点在する独特の景観は、どこか異国の高原を思わせる美しさで、訪れる人の心をとらえます。
春から夏にかけて高山植物が咲き、放牧された牛が草を食む姿はまさに「四国のスイス」と呼ばれる所以です。

季節や時間帯によって、夕焼け、満天の星、日の出と全く異なる絶景を楽しめるのが最大の魅力です。

大野ヶ原絶景スポット①:源氏ヶ駄馬(げんじがだば)

「大野ヶ原」の雄大さを最も感じられるスポットといえば「源氏ヶ駄馬」。
標高約1,400メートルの頂上に立つと、どこまでも続く青空と風にそよぐ草原が視界いっぱいに広がり、まるで空と大地が一つになったかのような壮大な景色が目の前に現れます。

南には高知県の山々が連なり、北には「大野ヶ原」の牧草地が広がる解放感は、「源氏ヶ駄馬」ならではのご褒美です。
朝は茜色に染まる空が少しずつ明るくなり、草原を優しい光が包む瞬間は、一日の始まりにふさわしい清々しさ。

夕暮れには西の空がオレンジから群青色へと移り変わり、草原の稜線がドラマチックに浮かび上がります。
さらに条件が合えば雲海が広がり、まるで雲の上を歩いているかのような体験ができます。

時間帯や季節で全く違う表情を見せてくれるから、何度訪れても新しい感動が待っています。

大野ヶ原絶景スポット②:ブナの原生林

「大野ヶ原」を代表するもう一つの魅力が、草原の広がりとは対象的な「ブナの原生林」です。
ここは四国でも貴重なブナ林が残る場所で、初夏の新緑、秋の紅葉と季節によって全く異なる美しさを見せてくれます。

遊歩道が整備されているので、木漏れ日の中を歩きながら森林浴を楽しむのも魅力です。
深緑の季節には、木々の隙間から降り注ぐ柔らかな光が足元を優しく照らし、鳥のさえずりや葉擦れの音が静かに響きます。
真夏でも森の中はひんやりと涼しく、自然のクーラーのように心地よい風が通り抜けていきます。

秋になると、ブナの葉が黄金色に色づき、足元に敷き詰められた落ち葉がまるで絨毯のように一面を彩ります。

草原の壮大さと深い森の静寂、両方を一度に味わえるのが「大野ヶ原」です。日常の喧騒を離れ、森の奥でゆっくりと心を整えてみてください。

大野ヶ原絶景スポット③:つつじ公園

「大野ヶ原」の初夏を象徴する絶景が広がるのが「つつじ公園」です。
毎年6月中旬~下旬にかけて、斜面一面に咲き誇る真紅のヤマツツジが山の緑と青空に映えて、まさに自然が織りなす芸術作品のようです。
遠くから眺めるだけでも十分美しいですが、園内の散策路を歩けば、足元まで広がる花の絨毯を間近に楽しめます。

花びらが風にそよぎ、蜜を求めて飛び交う蝶や鳥のさえずりがBGMのように心地よく響きます。
見頃はわずか2週間ほどと短いからこそ、満開のタイミングに出会えたときの感動は言葉では表せないほどです。

訪れる人の多くがカメラを片手に、ヤマツツジの海を背景に思い出を残していきます。
高原を吹き抜ける爽やかな風に頬をなでられながら、初夏だけの特別な「大野ヶ原」を全身で感じてみてください。

大野ヶ原絶景スポット④:ポニー牧場

いくつか絶景スポットを取り上げていますが、「ポニー牧場」はその中でも、特にほのぼのと癒されたい人にぴったりのスポットかもしれません。
「ポニー牧場」は、「大野ヶ原」の開拓指導員としてこの地に入植した故・武田寛さんによって造られました。

「もみの木」に併設されたこの牧場には、広々とした敷地内にポニーをはじめ、ヤギやウサギなど牧場の仲間たちがのんびりと自由に暮らしています。

小さな子ども連れの家族はもちろん、大人も思わず笑顔になる癒しのスポットです。
敷地内を歩いていると、木陰で草を食むヤギの姿や、小屋の中でちょこんと座るウサギたちが迎えてくれます。

動物たちとのふれあいは、日々の忙しさを忘れさせてくれる、かけがえのないひとときになるはずです。

青空と緑に包まれた空間で、動物たちと一緒に過ごす穏やかな体験は、「大野ヶ原」でしか味わえない特別なものです。


ぜひ家族や友人と訪れて、可愛い仲間たちに癒されてください。

高原の癒しカフェ3店

「大野ヶ原」を訪れたなら、雄大なカルスト台地の絶景だけでなく、ここでしか味わえない「搾りたてミルク」の美味しさもぜひ堪能してほしい魅力のひとつです。

高原の澄んだ空気と放牧牛の豊かな恵みをそのまま閉じ込めたようなミルクスイーツは、まさに「大野ヶ原」ならではの味わいです。

ドライブの途中でほっと一息ついたり、旅の思い出をより特別なものにしてくれる、とっておきの高原の癒しカフェ3店
・森の魚
・もみの木
・ミルク園
をご紹介します。

「大野ヶ原」の自然と優しさに包まれながら、心までほぐれるカフェタイムをぜひお楽しみください。
①森の魚

高原ドライブの途中にぜひ立ち寄りたい「森の魚」は、「大野ヶ原」の自然に溶け込むように佇む高原の癒しカフェです。
自家牧場の新鮮なミルクを贅沢に使ったソフトクリームやチーズケーキが大人気で、口に含んだ瞬間に広がる濃厚な味わいと爽やかな後味が、澄んだ高原と相まって特別な美味しさを演出してくれます。

テラス席は木の温もりが漂う落ち着いた空間で、目にも鮮やかな緑の景色を一望できます。心地よい風に吹かれながら、美味しいスイーツを楽しむ至福のひとときです。
季節によって移り変わる景色とともに、心もほどけていくようなカフェタイムを味わってみてください。旅をより豊かなものにしてくれるはずです。
②もみの木

「大野ヶ原」の雄大な風景に寄り添うように佇むカントリースタイルのカフェ「もみの木」
店名の由来にもなっている大きなもみの木がシンボルで、店先でそっと訪れる人を出迎えてくれます。

一歩店内に入れば、木の香りに包まれ、ぬくもりあふれる空間に心がほぐれていきます。
看板メニューの「幻のチーズケーキ」は、新鮮な牛乳をふんだんに使ったとろける口どけが特徴で、一度食べれば忘れられない美味しさです。

牛乳パン、チーズブッセなど、テイクアウトできるメニューも充実していて、旅のお供やお土産にぴったりです。
可愛らしい雑貨やぬいぐるみが並ぶ店内を眺める時間も、ほっこり心を癒してくれて、優しい記憶になるでしょう。
③ミルク園

「大野ヶ原」の新鮮なミルクの美味しさを心ゆくまで味わうなら「ミルク園」は絶対に外せない存在です。
自家牧場で搾ったばかりの牛乳を贅沢に使ったのっぽの牛乳ソフトやチーズケーキ、みるくぷりんは、ひと口食べた瞬間に広がる自然な甘みとコクが魅力です。

牧草の香りを思わせる素朴な味わいは、高原の澄んだ空気の中で味わうからこそ、より一層格別に感じられます。
晴れた日にお店の外のベンチに腰掛け、のっぽの牛乳ソフトを頬張りながら、「大野ヶ原」の広大な風景を眺める。なんとも贅沢な時間ですね。

可愛らしい牛のぬいぐるみをお土産にすれば、帰宅後も思い出がよみがえります。
家族連れやドライブ途中の休憩にもぴったりな「ミルク園」で、自然の恵みをまるごと味わう贅沢をぜひ体験してください。

まとめ

「大野ヶ原」は、雄大な高原の絶景と、澄んだ空気の中で過ごす癒しの時間が魅力です。「源氏ヶ駄馬」の壮大な景色、「ブナの原生林」の静寂、期間限定の「つつじ公園」、動物との出会いを深める「ポニー牧場」。

そして自然の恵みを味わえる癒しのカフェ巡りも忘れてはなりません

心ほどける旅をぜひ体感してください。
自己紹介

自己紹介

愛媛県をこよなく愛する「いよ&みCAN」です。
食べて、聞いて、見て、そして歩いて見つけた情報をブログやインスタで発信して、愛媛県が少しでも盛り上がればと頑張っています。
ブログ:https://info-ehime.com/
インスタ:https://www.instagram.com/ehime_iyo/
「ひめ旅部」では、とっておき観光情報を「いよ観ネット」で発信していきます。愛媛県の魅力を少しでも知っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。