松山市三津散歩で見つけた古民家カフェ「旧鈴木邸CHAYA」


2023.10.30

築約110年の古民家「旧鈴木邸」

愛媛県松山市三津浜、古くは漁業や経済の中心として栄えた三津浜は古い街並みを残した場所です。伊予鉄郊外電車に乗り三津浜駅で下車、駅から三津のノスタルジックな街並みを徒歩約10分で到着します。明治36年頃、三津桂町で米穀商を営んでいた鈴木勢美吉(すずきせみきち)が、現在の場所に移動した際に明治から大正にかけて建設したとされる築約110年の古民家「旧鈴木邸」。

国の有形文化財に登録

旧鈴木邸は持ち主がいない空き家でした。取り壊しの話が出たことがあり、三津浜が大好きな店主が三津浜の歴史ある建築を残したい思いから購入をされて改装工事を行ったそうです。三津浜の歴史ある建築の魅力をたくさんの人々に伝えたいと思い2022年春にカフェ・宿泊・イベント会場の貸し出しの営業を始められました。旧鈴木邸は2021年3月に国の有形文化財に登録されています。

風情のある店内

暖簾をくぐり中に入ると店主があたたかく迎えいれてくれます。靴を脱いで中に上がると、木造で風情のある店内が広がっており、どこか懐かしいおばあちゃんの家に来たかのような雰囲気でほっと一息つけます。入り口側にはイス・テーブル席、奥には和室の部屋が広がっています。

旧鈴木邸CHAYAのメニュー

1階にあるカフェでは、手作りおはぎと愛媛県の四国中央市新宮町にある「脇製茶場」のお茶や三津浜の珈琲焙煎工房dovedoveの珈琲が楽しめます。今回はメニューからおはぎとほうじ茶セットを注文。おはぎと香ばしいほうじ茶との相性は抜群。おはぎは、もちもちで甘さ控えめで食べやすく絶品です。食事を楽しんだ後は店主にお願いすると建物内を見学することもできます。

看板メニューがおはぎの理由

旧鈴木邸はもともと「米穀問屋」だったこともあり、お米にちなんだメニューを考えていたところ知人の「あいちゃん」から教えていただいたおはぎの作り方を活かされたそうです。最近では季節に合わせて、おはぎパフェ・あんみつ・ぜんざい・自家製ドリンクなどの新メニューもどんどん増えてどれも店主こだわりの一品です。おはぎはテイクアウトも可能です。

おすすめスポット

気候がいい季節は私のおすすめの席は縁側、お庭を見ながらおはぎを食べてまったりとした時間を過ごせます。人に教えたくないような、自分だけの隠れ家にしたくなるような場所です。冬には和室の部屋に炭で温めたコタツが用意され古民家の冬を暖かく演出してくれます。炭で温められた掘りごたつはぜひ体感して欲しいです。

古民家を体験

お茶会・会議・イベントなどの利用で1階茶室と2階お座敷の貸し出しも行っています。また1日1組限定で4名様まで宿泊することも可能(素泊まりプランのみ)。夏は蚊帳を吊り、冬は湯たんぽを入れて眠る古民家としての空間を体験できます。

まとめ

愛媛県松山市に訪れた際には築約110年の古民家「旧鈴木邸」でゆったりとしたひと時を味わってみてはいかがでしょうか。三津の町を歩けば、まだまだお店や見所も沢山ありますのでお散歩をしてお気に入りのスポットを見つけてみてください。

旧鈴木邸CHAYA
〒791-8061
愛媛県松山市三津1丁目3-13
車の場合は駐車場はお店の前の1台分のみです。
満車の場合は周辺のコインパーキングがあります。
自己紹介

自己紹介

はじめまして!ひめ旅部の夏井です。数年前からカメラに興味を持ち、休日には愛媛県を中心に、四季折々の風景写真を撮影し始めました。四国の新しいフォトスポットも探求し活動しています。Instagram「@alchemist0709」で撮影した写真もアップしています。愛媛県の魅力を伝えるために頑張りますのでよろしくお願いします。

旧鈴木邸