毎年、4月第3土曜日に川名津の天満神社で行われる火祭り。寛政6(1794)年、川名津に大火がおこり、厄火祓いのために始められたとされ、行事には厄年の者が積極的に関与し、個人の厄年の厄も祓うとされています。天満神社前に約20mの松(昭和57年以降は杉を代用)を立てて、その柱に松明を背負った大魔(ダイバン・鬼役)が登る場面が有名です。その柱は早朝に神職、42歳の厄年の、青年団員が山に入って松切りが行われ、「ボーホンイエーイ」などの掛け声とともに柱を曳いて山を降り、天満神社境内前に運ばれます。柱には稲藁が巻かれ、柱の頂上にはショウジョウサマと呼ばれる藁人形が取り付けられ、松起こしが行われます。そして深夜まで川名津神楽(四天の舞、大魔の舞、岩戸開き、大蛇退治など)が奉納され、最後の演目が鎮火の舞、御柱松登りとなっています。
- カテゴリ
- 歴史・伝統行事