光明寺

こうみょうじ

敷地内の地下からこんこんと湧き出る「うちぬき」に囲まれた本堂が水面に映る姿は優美そのもの。
本堂中央にある56畳の部屋を囲うように、ぐるりと回廊が巡っており、外壁に使用された木材とその間のガラスから差し込む陽射しが時間により刻々と変化する様子が楽しめる。
コンクリートが打放しの建築となっている別棟は、客殿や礼拝堂などが入り、本堂とつながる通路から対照的な2つの建築を堪能できる。
集成材とガラスを格子状に組み合わせた本堂内部の壁からは光が溢れる、明るく広々とした空間。

安藤忠雄が描く芸術的寺院

世界的な建築家である安藤忠雄の設計により、2000年に本堂などが新築され、現在では山門と鐘楼が以前の姿を残すのみで、斬新でモダンな寺院となっている。直線を強調した印象的な木造建築の本堂は、周囲を「うちぬき」と呼ばれる湧水に囲まれており、まるで水面に浮かんでいるかのように感じられる。水と木、そしてコンクリートが美しく調和し、現代建築と伝統文化の融合が見られる。