【愛媛県久万高原町】登山しなくても楽しめる!石鎚山:土小屋と周辺のおすすめスポット3選


2025.10.17

はじめに

石鎚山は、西日本最高峰・標高1,982メートルの名山です。四季折々の景観が魅力で、多くの登山者を魅了し続けています。

しかし「登山は体力的に難しい」「時間がない」という方も少なくありません。そんな方におすすめなのが、車で標高1,492メートルまで行ける「土小屋」周辺観光です。ここには石鎚山の自然や文化に触れられる場所が点在し、短時間の滞在やドライブだけでも十分楽しめます。

本記事では登山をせずに石鎚山を満喫できるスポット3選をご紹介します。

⚫︎土小屋周辺
⚫︎石鎚スカイライン
⚫︎御来光の滝

です。

土小屋周辺

標高約1,492メートルに位置する土小屋は、石鎚山観光の拠点の一つです。登山口として有名ですが、登山をしなくても十分楽しめます。
青空に映える四国山地の稜線や、涼しい高原の風を感じながら散策するだけでも癒されるでしょう。

ランドマークの「1492(いよのくに)記念碑」は記念撮影に人気です。また、登山口に立つと、自然に抱かれる高揚感を得られます。「石鎚山土小屋遙拝殿」では信仰の歴史に触れ、静かな参拝が可能。小さな展望台からは雄大な山容を望め、カフェ「土小屋terrace」では絶景と共に休憩できます。さらに「石鎚山ヒルクライム10回大会記念モニュメント」もあり、スポーツの舞台を感じられます。

自然・文化・グルメが揃う土小屋は、登山者だけでなく観光客にも魅力的なスポットです。

1.1492記念碑(土小屋ロータリー)
土小屋のシンボルともいえるのが「1492(いよのくに)記念碑」です。標高1,492メートルにちなみ建立された石碑で、多くの観光客が記念撮影を楽しみます。石碑の背後には四国山地の稜線が広がり、青空と重なる景色は写真映え抜群。季節や時間帯によって背後の色合いが異なり、訪れるたびに新しい一枚が残せます。
周囲は駐車場で、お手洗いや東屋も設置され休憩スポットとしても利用可能です。夏でも高原の風が心地よく、石鎚山の7合目に到達した喜びと爽快感を味わえます。
登山しなくても「ここまで来た」という達成感を得られるのが魅力です。観光客にとって石鎚山訪問の証となるこの記念碑は、気軽に立ち寄れる撮影スポットとしてぜひおすすめです。

2.登山道入口
土小屋から石鎚山山頂へと続く登山道の入口は、多くの人が記念撮影を行う人気スポットです。
木製の案内板や標識が整備され、ここに立つだけで「西日本最高峰への道がはじまる」という高揚感を味わえます。実際に登らなくても、入口の空気に触れるだけで自然の厳かさを感じられるでしょう。
春は新芽と花々、夏は深緑、秋は紅葉が彩りを添え、四季折々の表情をみせます。入口周辺には柵や遊歩道が整備され安全性も高く、観光客でも安心して散策できます。
森の香りや鳥のさえずりを感じつつ、少し歩くだけでも自然の魅力に包まれる感覚になります。登山者にとっては挑戦の起点、観光客にとっては石鎚山の象徴を肌で感じる特別な場所です。

3.石鎚神社土小屋遙拝殿
石鎚山は古来より信仰の山として崇められ、「石鎚神社」は山頂から麓まで四社で構成されています。
そのひとつが土小屋に建つ「遙拝殿」です。木造の拝殿は落ち着いた雰囲気で、清らかな空気と静寂に包まれています。鳥居をくぐると手水舎や狛犬があり、奥には本殿が鎮座。
参拝者は家内安全や厄除、病気平癒などを祈願できます。お守りや御朱印の授与も可能で、信仰の歴史に触れられる貴重な場所です。
特に朝の光に包まれる時間帯は神聖さが際立ち、心洗われるひとときを過ごせます。登山をしなくても石鎚山信仰の一端を感じられるこの「土小屋遙拝殿」は、観光の際にぜひ立ち寄りたいスポットです。

4.土小屋展望台
「土小屋terrace」横の階段を上がると、「白石ロッジ」の正面ベランダに設けられた展望台に到着します。
ここからは天候次第で西日本最高峰・石鎚山の雄大な姿を望むことができます。堂々とそびえる山頂は迫力満点で、朝の清らかな空気や夕暮れの染まる稜線は幻想的です。
春は残雪と新緑、夏は青空、秋は紅葉と、四季の変化も魅力。高地ゆえに天候は変わりやすく、霧に覆われることもありますが、晴天時の絶景は格別です。
展望台からは稜線と深い森が広がり、流れる雲が景色に奥行きを与えます。清々しい空気と壮大な景色に包まれれば、登山をせずとも心洗われる感覚を得られるでしょう。

5.土小屋terrace
石鎚スカイライン終点にある「土小屋terrace」は、観光や登山の合間に立ち寄れる人気カフェです。
標高1,492メートルの高地にあり、夏でも爽やかな風が吹き抜けます。店内の大きな窓からは四国山地の山並みが一望でき、季節ごとに違った景色が広がります。
メニューは香り高いコーヒーや地元食材を使ったスイーツや軽食が揃い、景色とともに楽しめます。テラス席では眼前の風景を眺めてリラックスでき、写真映えスポットとしても人気です。
更にお土産コーナーやモンベルコーナーも併設され、登山用品や限定グッズを購入可能です。絶景、グルメ、買い物が揃った「土小屋terrace」は、石鎚山観光をさらに豊かにしてくれるおすすめの立ち寄り処です。

6.石鎚山ヒルクライム大会記念モニュメント
土小屋駐車場の一角には、自転車愛好家に特別な意味を持つ「石鎚山ヒルクライム大会」の記念モニュメントがあります。
石鎚スカイラインを舞台に行われるこの大会は、標高差920メートル・走行区間22.1キロメートルに挑む本格レースです。全国からサイクリストが集まり、自然と人間の力強いドラマを繰り広げます。モニュメントはその挑戦の歴史を刻み、訪れる人に大会の熱気を伝えてくれる象徴です。
2025年8月31日には第13回大会が開催され、多くの選手が土小屋のゴールに駆け上がりました。観光に訪れた際はこのモニュメントを眺め、スポーツが生み出すもう一つの魅力を感じてみてはいかがでしょうか。

石鎚スカイライン

石鎚スカイラインは、愛媛県久万高原町の面河渓入口から土小屋までを結ぶ全長約18キロメートルの観光道路です。
標高差約850メートルを一気に駆け上がる道中では、稜線や谷が見渡せ壮大なパノラマが展開します。走行中も石鎚山の姿が角度によって変化し、新しい表情をみせます。春は新緑、夏は濃い緑と澄んだ空気、秋は紅葉が山肌を彩り、どの季節も見応え十分です。
途中には、駐車できる場所もあり、車を降りて絶景を眺めるのも魅力です。登山をせずともドライブだけで石鎚山の雄大さを体感できます。
ただし、冬季は通行止め、また、期間ごとに開閉時間が異なるため注意が必要です。四国随一の山岳道路を駆け抜ければ、高原の風とともに石鎚山の魅力を存分に味わえるでしょう。

御来光の滝

御来光の滝は「日本の滝百選」に選ばれた落差約100メートルの名瀑です。
朝日が差し込むと黄金色に輝き、その名の通り神秘的な姿を見せます。滝は「石鎚スカイライン」途中の駐車場から眺められ、轟音とともに流れ落ちる迫力は遠目でも伝わります。
春は雪解け水で水量が増し、夏は涼を運び、秋は紅葉と調和し幻想的です。年間を通じて異なる表情を楽しめるのが魅力です。
なお、駐車場からは木々に視界を遮られるため、隣接する「長尾根展望所」の途中まで登るとより鮮明に滝を望めます。登山をしなくても簡単に立ち寄れる絶景スポットであり、石鎚山観光の道中にぜひ立ち寄りたい場所です。自然が織り成すダイナミックな景観に心を奪われるでしょう。

まとめ

石鎚山といえば登山が有名ですが、土小屋周辺には「登山をしなくても楽しめる」魅力が満載です。

爽快な「石鎚スカイライン」のドライブ、神秘的な「御来光の滝」、参拝や絶景カフェなど、自然と文化を同時に体感できます。

標高が高いため夏でも涼しく快適ですが、天候が変わりやすい点には注意が必要です。
アクセスの良さも魅力で、車で気軽に立ち寄れることから、小さな子供連れや高齢の方でも無理なく楽しめます。

石鎚山の雄大な自然、信仰の歴史、爽やかな空気を味わえば、日常を離れた癒しのひとときに。週末旅行や日帰り観光に最適なスポットとして、ぜひ訪れてみてください。

さらに、土小屋観光の帰り道には、「石鎚山スカイライン」入口近くにある四国最大の渓谷「面河渓」に立ち寄るのもおすすめです。短時間でも渓谷美を堪能でき、清流と迫力ある岸壁が織りなす風景に心癒されます。
自己紹介

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愛媛県をこよなく愛する「いよ&みCAN」です。
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