だいばと牛鬼(中田渡)

だいばとうしおに(なかたど)

南予の祭りと芸能
旧小田町の中田渡は中予地方の砥部町(旧広田村)と接する地区で、新田八幡神社の秋祭りには、南予地方の祭りの特徴である「牛鬼」と中予地方の祭りの特徴である「だいば」(鬼)が同時に登場する珍しい祭りといえます。「牛鬼」も「だいば」も神輿の行列の先導をつとめるもので、この祭りが南予と中予の両方の要素を混淆させた事例といえます。牛鬼の頭は、牛とも鬼ともつかない形相をしていますが、一般的に知られる宇和島地方の牛鬼の形相とは異なり、顔が完全に牛の表情をしており、鬼の要素は感じられません。牛鬼に笹などの餌をくわえさせたり、鼻緒を付けるのも特徴です。このような牛の顔をした牛鬼は、五十崎町など一部喜多郡にも見られますが、旧宇和島藩から離れた地域において独自に発達しています。
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開催期間 例年10月最終日曜日
開催場所 内子町中田渡1589
新田八幡神社
お申し込み先電話番号 0893-44-2114(内子町教育委員会)
備考 実施団体 新田八幡神社
参考文献
愛媛県歴史文化博物館編・発行『愛媛の祭りと芸能』(平成28年)

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