愛媛の句碑めぐり575

伊予郡砥部町

風に聞け何れが先に散る木の葉かぜにきけいずれがさきにちるこのは

夏目漱石ナツメソウセキ

伊予郡砥部町

いつくしめば叱るときける寒さかないつくしめばしかるときけるさむさかな

松根東洋城マツネトウヨウジョウ

砥部の長閑な山里にこの句碑がある。1つの句碑に東洋城と漱石の句が並んで刻まれている。漱石の句は、独特のユーモアがある。子規は、「漱石の句法に特色あり」とその多様性、柔軟性に注目した。説明板によると「東洋城の句は、昭和8年、門下の村上壺天子に与えたもの」とある。「いつくしめば叱るときける寒さかな」は宇和島東高校にも句碑がある。東洋城は漱石の松山中学校時代の教え子。漱石への敬慕は一生続いた。この句碑の説明板は砥部焼の里らしく陶板製。

句碑データ

住所
五本松2 愛媛県産業技術研究所 窯業技術センター前
建立年
平成15年11月
建立者
砥部に句碑を建てる会

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