松山市
門前や何万石の遠可須ミもんぜんやなんまんごくのとおかすみ
小林一茶コバヤシイッサ
門の前に立ち、遠くのお城下を思い浮かべた。松山は何万石の町であっただろうか。『寛政七年紀行』には、「十四日、十丁程、八反地村、兎文宅に泊る」とある。「月朧よき門探りあてたるぞ」と詠んだ、上難波(かみなんば)の高橋邸から南へ約1km。14日は、八反地(はったんじ)村の大庄屋・門田鬼文(とぶん)邸に泊った。鬼文もまた、俳句を嗜む人物であった。同士との出会いに恵まれた一茶。のんびりと春の日を楽しんだことだろう。
句碑データ
- 住所
- 八反地 門田邸
- 建立年
- 昭和36年12月
- 建立者
- 有志一同
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