愛媛の句碑めぐり575

今治市

戻り来て瀬戸の夏海絵の如しもどりきてせとのなつうみえのごとし

高浜虚子タカハマキョシ

虚子は、昭和11年にパリ遊学中の次男を訪ねている。帰国途中の6月11日の朝、船の甲板に立ち郷里の松山近くの島々を指差し詠んだ句である。碑は元々、戦火で焼失した今治駅の復興を記念して、昭和26年6月に駅前に建立された。当時の駅長の横田長八が有志を動かし、自らも鎌倉に虚子を訪ねている。その後昭和47年2月、同駅前ロータリー改装により、現在の場所に移された。その大きさ、デザインの良さなど、出色の一つである。

句碑データ

住所
小浦町2-5-2 糸山公園・展望台駐車場
建立年
昭和26年6月
建立者
横田 長八 他

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