大元神社の百矢祭

ひゃくやさい

南予の祭りと芸能
八幡浜市中津川では、毎年4月19日に近い土曜日に大元神社の春祭として、百矢祭が行われています。地元の42歳と61歳の厄年の者が、約10メートル離れた場所に設置されている直径1メートル程の的の中央に掛けられたカワラケを目がけて、矢を射る行事です。いわゆる歩射行事で、地元ではこの行事を「百矢祭(ひゃくやさい)」とか「お百矢」と呼んでいます。南予地方において、歩射の行事が現存している例は、中津川の百矢祭が唯一となっています。流鏑馬もかつては南予地方に存在しましたが、すべて断絶しており、南予において最後に残った弓祭りとして貴重な行事といえます。厄年の者が放った矢を拾うのは、地元の子どもの役割であり、「矢取り」と呼ばれ、これに参加するとお菓子などが配られます。地域の子どもから壮年まで広い世代で伝承されている民俗行事です。
マイリストに追加 フォトツアーを見る
開催期間 2021年4月10日(開催未定)
開催場所 八幡浜市中津川 大元神社
住所 愛媛県八幡浜市中津川1-524
電話番号 0894-22-3111(八幡浜市商工観光課)
アクセス 大洲ICから車で約40分
JR八幡浜駅から車で約15分
備考 参考文献
大本敬久『民俗の知恵―愛媛八幡浜民俗誌―』(創風社出版、2005年)

このスポットから近い「道の駅」

このスポットから近い「温泉施設」

このページを見ている人は、こんなページも見ています